2013-06-05

Utagaki






「うたがき」

TICAD Ⅴ(アフリカ開発会議)に合わせ高木正勝さんが映像を発表、東アフリカの地を題材にした映像を複数面投影。床に座って見るというスタイルで15分ほどの映像を三回転ほど鑑賞しました。

暗闇からひとつの画面が動き、一気に五画面がついた時の鮮明さ、同じ映像が再生されていたりそうでなかったり、視界いっぱいに広がる映像の嵐。エチオピアの子供たちの顔、ざわめく声、そしてピアノの音。 視覚と聴覚をめいいっぱい塞がれる頃に男の子が側転をした瞬間、風車がいっせいに回ったような風の流れを感じて複数面投影の面白さを感じました。

糸を紡ぐ老女の手つきと穏やかな表情を見た後に思い出すのは白い歯が溢れる画面いっぱいの子供たちの笑顔。 利便性は遥かに優れ、情報伝達にも事足りる日々、恵まれた環境の中で生きているはずなのに、なぜか不甲斐なさを見透かされたような、そんな不思議な感覚。 自分を満たすものについて、本当に必要なものについて、もう一度考えてみようと思います。






高木正勝展「うたがき」

Takagi Masakatsu new video installation

2013年5月25(土)〜6月9日(日)

ヨコハマ創造都市センター