2011-11-27

CHEAP MONDAY




black/suede/short/wedge sole

欠かせない大好きなキーワードが詰まっているので、 買わずにはいられなかったCHEAP MONDAYのブーツ。

似たようなの持ってたよねと言われようともそれぞれ違うところがあるし 自分にとっては全然別物。

それでいいんです。

これは爪先がスクエアでちゅんと上を向いているのが新鮮。

ワンシーズンで履きつぶす勢いで迷ったら「コレ」な、お利口シューズ。



2011-11-17

no reason to cry

湯船の中で「スプートニクの恋人」を読むつもりだったのに

今日は無謀なまでに遠出をしたせいもあり、

本を何度も落としそうになるくらい眠たくて

結局読むのを断念してしまった。

わたしはとてもたくさん歩く。

それも意識的に。

何かを考える時、決まって歩く。

考えるために歩く。

こういう時だいたい高木正勝さんを聞いていたけれど

今日は杉原一平さんのピアノを延々と繰り返し

ただひたすら考えながら歩く、歩く、歩く。

何か思いついたり解決したりする時もあるし、しない時もある。

けれどもう何も考えられないくらいくたくたになると

色んなことがどうでもよくなる。

大体はたいしたことなんてない。

号令がかかったかのように一斉に花をつける金木犀の香りは

もうすでに来年まで鼻をくすぐることもなくなって、

すっかり冬が肩を叩く時期なのに困惑するくらい過ごしやすい気候だった今日。

空はばかみたいに広くて、太陽は目を向けられないほど眩しかった。






夜タクシーをひろった時に指先が冷えていて、

季節は着々と変化していることに苛立つ。

外は霧雨、 白い息がたよりなくねじれて消えていくのを 少しだけ見て窓を閉めた。

次に引っ越すときは、いつでも窓を開けられるような

見晴らしのいい部屋に住みたい。

夕焼けを染み込ませられるような大きな窓と

静かに本が読めるお風呂、それだけでいいのに。

世間は無意味な欲望で溢れていて

色気のない雑音に包まれながら

それでも許してほしいと祈っている。



2011-11-03

ANREALAGE SOUND

パッチワーク

白い手

ボタン



全て、ANREALAGEを連想させるもの



もう何年も前、keisuke kandaの展示会に行った時にわたしはANREALAGEを初めて知ったのだけれど、細かいパッチワーク、バターの溶けたような、少しばかり薄気味悪くアンバランスで、けれど目が離せない服を見て なんかすごいブランドがあると思った。なんかとてつもなく計り知れない奇妙なまでのエネルギーが。 「祈り」のコレクションを見に行った時、ラストルックが出てきた時の空気、すごく神妙に張り詰めていて、息を飲むってこういうことなのかなあって。

ボタンが敷き詰められたセットアップ、5000パーツのデカダンス、WWDの表紙には「第二のアンダーカバーになれるか?」

毎シーズン興味深く見てしまう破壊力と攻撃力を兼ね備えた挑戦的でかっこいいかっこよすぎるブランド。 あまりにも手が込み入った服が動く背景にはものすごく焦燥感掻き立てるピアノが流れていて、それがどうしても忘れられなくって音源が欲しいとずっと思っていたけれど見つからずもはや諦めるしかなかったけれど、忘れかけた頃に飛び込んできた「ANREALAGE SOUND」!!!





PROFILE 杉原一平

1977年9月25日生まれ、福井県出身。

福井県立武生高等学校、東京学芸大学音楽科卒。 2002年秋冬シーズンよりANREALAGEの音楽を担当する。また、ショーにおけるピアノの生演奏も担当している。

2011年10月、10年にも及ぶANREALAGEとのコラボレーションの集大成として、これまでのショーの音楽をピアノソロで収録したCD「ANREALAGE SOUND ‐遥か晴る‐」を発表する。



どこか懐かしくて儚くて狂いそうで静寂に包まれているようでいて今にも走りだしそうでけれど緩やかで。規則的に巡る日常の中で忘れてしまったちいさなちいさな気持ちがぎゅっと凝縮されていて 一瞬開いてはいけない扉をひらいたようで最初は少しだけ怖くてけれど止めることは到底出来なくて。 果てしなく続く空虚をすっぽりと包みこんで中和してくれるような それでいて心穏やかではとてもいられないような 優しさと畏怖があいまって偶然生まれた奇跡のような 苦しみから解き放ってくれるような音楽が、ここに。